ラクトン類

芳香分子の中では一番分子量が大きいグループです。

そのため、水蒸気蒸留法では抽出されにくく、圧搾法で得られた精油に含まれているケースが多いです。

このグループのうち、光感作（光毒性）があるいくつかの芳香分子を特別にフロクマリン類と呼び、フロクマリン類が含まれている精油（柑橘系果皮から抽出した精油に多いです）は、お肌に塗る使い方をした場合、塗った場所を４～５時間は日光に当てないようにする必要があります。

また、ラクトン類にも神経毒性があるとしている資料もあります。

ジャスミンのジャスミン・ラクトン、シナモン・カッシアのクマリン、ベルガモットのベルガプテン（フロクマリン類です。光毒性あり）、セロリのＮ－ブチリデンフタリドなど、芳香分子名の語尾は「～オン」「～イン」「～エン」「～フタリド」と多種多様。

主な作用

粘液溶解作用

脂肪溶解作用

瘢痕形成作用

抗ウィルス作用

こんなことに使えそうです

分子量が大きく、そもそも抽出されにくいので、ラクトン類の◯◯作用を使うぞ！といって精油を選ぶことはあまりないのが正直なところです。

ラクトン類にある作用は、ケトン類でほぼカバーできちゃいますし。

このグループに分類される芳香分子は、独特な作用を持つものが多いので、どちらかというと、そっちの働きを期待してチョイスすることがほとんどでしょう。

※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。