酸化物類

モノテルペン炭化水素類などテルペン系の骨組みのなかの2つの炭素がエーテル結合(-O-)で繋がっている芳香分子のグループです。

呼吸器系のケアによく使われるグループですが、この成分が多すぎると、逆に粘膜刺激を引き起こすことがありますので注意してください。


このグループで最も有名なのはローズマリー類やユーカリ類の1,8-シネオールで、分子名の語尾は「~オール」または、カモマイル・ジャーマンのビサボロールオキシドなど「~オキシド」という語尾の分子もあります。

ちなみに、酸化物類はオキシド類と表記されることもあります。

主な作用

去痰作用

抗カタル作用

抗ウィルス作用

免疫調整作用

抗菌作用

抗寄生虫作用


こんなことに使えそうです

痰の排泄を促す去痰作用、鼻や喉などの粘膜が炎症を起こすことで過剰な粘液が出ているカタル症状を緩和させる抗カタル作用は、風邪の初期症状の緩和や花粉症のケアに。


抗ウィルス作用はウィルス性感染症の予防やケア。

免疫機能を調整してバランスを整えてくれるのが免疫調整作用。


抗ウィルスで風邪の原因になるウィルスにアタック。

免疫調整作用で内側から風邪を予防。

去痰と抗カタルで初期症状のケア。

ということで、冬場は大活躍のグループですね。


抗菌作用は細菌の増殖を抑制するもの。細菌が原因の感染症の予防やケアに。

抗寄生虫作用は、消化管内に寄生する虫を駆除、または予防する作用とされていますが…寄生虫がいるとわかったら病院へ行きましょう(そもそも寄生虫がいるかどうか病院に行かないとわからないと思いますが)。


※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。

成分作用がわかるとアロマはもっと楽しくなる♪精油の化学と仲良くなろう♪♪

資格を取っただけで終わらせないアロマの先生小池まゆみです。 精油の成分や作用を理解して心と体のケアにアロマテラピーを取り入れるための知識をお伝えしています。 こちらでは、精油成分や作用のことを中心にお伝えしていきます。

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