芳香族アルデヒド類

ベンゼン環という骨組みの炭化水素にアルデヒド基(-CHO)という官能基がついた芳香分子のグループです。

皮膚刺激が強いとされるグループなので、この成分が多く含まれている精油を肌に塗るときには濃度を低くしましょう。特に子どもや高齢者、お肌が弱い方、妊娠中の女性などは使用を避けたほうがいいかもしれませんね。


シナモン・カッシアのケイ皮アルデヒドのように、芳香分子名の語尾は「~アルデヒド」です。

ちなみに、アルデヒド基は、テルペン系の骨組みにつくか、ベンゼン環がある芳香族という骨組みにつくかで特性が変わります。アルデヒド類とひとくくりにしないほうがいいですよ。

主な作用

抗菌作用

抗ウィルス作用

抗真菌作用

抗寄生虫作用

免疫刺激作用

神経強壮作用

発酵抑制作用


こんなことに使えそうです

フェノール類と同じく、とにかく「抗感染」の評価が高いグループです。

その分、皮膚刺激も強いのがネックですけれど。


抗菌作用、抗ウィルス作用、抗真菌作用は、それぞれ、細菌の増殖を抑制する作用、ウィルスの増殖を抑制する作用、真菌の増殖を抑制する作用です。

抗菌は細菌性感染症の予防やケアに。

抗ウィルスはウィルス性感染症の予防やケアに。

抗真菌は真菌性感染症の予防やケアに。

ひとくくりで「感染症対策」と考えずに、分けて考えるとより効果的かと思います。


抗寄生虫作用は、消化管内に寄生する虫を駆除、または予防する作用とされていますが…寄生虫がいるとわかったら病院へ行きましょう(そもそも寄生虫がいるかどうか病院に行かないとわからないと思いますが)。


免疫刺激作用は、特に免疫グロブリンA(IgA)と免疫グロブリンM(IgM)を増やして免疫を刺激する作用とされています。

神経系の働きを強化・活性化させる神経強壮作用と合わせて、心身ともに疲れている…そんなときや、心身を活性化させることで免疫アップを狙うといった使い方がありそうですね。


胃や腸などで細菌によって起こる発酵を抑制するのが発酵抑制作用。

便秘気味でお腹が張った感じがするときや、ガスがちょっとクサイかも…というときのケアに。


※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。

成分作用がわかるとアロマはもっと楽しくなる♪精油の化学と仲良くなろう♪♪

資格を取っただけで終わらせないアロマの先生小池まゆみです。 精油の成分や作用を理解して心と体のケアにアロマテラピーを取り入れるための知識をお伝えしています。 こちらでは、精油成分や作用のことを中心にお伝えしていきます。

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