ジテルペンアルコール類

イソプレン4つに水酸基(-OH)という官能基がついた芳香分子のグループです。

イソプレンが4つと、分子量が大きいため水蒸気蒸留法では抽出されにくく、このグループの芳香分子がガッツリ主成分ですという精油はほとんどありません。

ただし、ホルモン様作用(主にエストロゲン様)があるとされるグループで、なおかつ、このグループが含まれている精油は、たとえ少量だったとしても、エストロゲン様作用の評価が高いものが多いので、ホルモン依存型癌疾患を患っている方、乳腺症を患っている方、妊娠中の方の使用は避けましょう。


クラリーセージのスクラレオール、サイプレスのマノオールなど、芳香分子名の語尾は「~オール」です。

主な作用

ホルモン様作用(主にエストロゲン様)

強壮作用

刺激作用


こんなことに使えそうです

ホルモン様作用は、ホルモンが分泌された時と同じ状態にさせる、あるいはホルモンの分泌器官を刺激して分泌を促す作用と分子構造が類似しているという解説があるのですが…ホルモンってたくさん種類がありますよね。どう考えたらいいのか難しいところです。

ただ、このグループの場合は、エストロゲン(女性ホルモンの一種)と似たような働きをすると捉えることが多いようです。

エストロゲン(女性ホルモンの一種)と同じような働きとなると、月経や更年期などのケアに使うことが考えられますね。


強壮作用も刺激作用も、心身を刺激活性化、強化するという感じの作用。

心身ともに疲れている…そんなときや、心身を活性化させることで免疫アップを狙うといった使い方がありそうですが…このグループについては、エストロゲン様作用を期待して使うのがほとんどでしょう。


※精油はあくまでもセルフケアの範疇で収まることに使ってください。体調が思わしくないと思ったら、まずは受診して医師の診断を受けましょう。



成分作用がわかるとアロマはもっと楽しくなる♪精油の化学と仲良くなろう♪♪

資格を取っただけで終わらせないアロマの先生小池まゆみです。 精油の成分や作用を理解して心と体のケアにアロマテラピーを取り入れるための知識をお伝えしています。 こちらでは、精油成分や作用のことを中心にお伝えしていきます。

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